こんにちは。友塾の塾長の田中研一郎です。友塾ブログをご覧いただきありがとうございます。
本日は、1/14・15に実施された第3回大学入学共通テスト(以下、共通テストとします)の結果を踏まえて、高2生の方がどのように受験勉強に活かしていけばよいかについてお話ししたいと思います。
まず、第3回共通テストの難易度についてみてみると、
900点満点で前年と比較して
文系型530点で23点アップ
理系型547点で37点アップ(河合塾ホームページより)
となっています。ニュース等でみて、「割と簡単だったんだ」「難易度が落ち着いてきたんだな」という印象を持った人も多いのではないでしょうか。
しかし、高2の人にお伝えしたいのは、
「油断しないで!共通テストは手強いぞ!」ということです。
「手強い」とはどういうことかを説明したいと思います。
(1)平均点の上昇について
総合型の平均点は文系型、理系型ともに前年度より大幅に増加しましたが、これは数学ⅠA、数学ⅡBの平均点が大幅に上がったことによります。平均点はそれぞれ100点満点で数学ⅠA57点(前年比18点アップ)、数学ⅡB61点(18点アップ)となっていることからも明らかです。
一方で数学以外については、日本史Bが60点(7点増)のほかは、英語リーディング54点(8点ダウン)、国語106点(5点ダウン:国語は200点満点)、世界史B58点(7点ダウン)、生物40点(9点ダウン:得点調整前)と平均点ダウンの科目が多くありました。
したがって、「割と簡単」「難易度落ち着いた」とはいえない問題であったことがおわかりいただけますでしょうか。
(2)どんな問題なのか?
次に共通テストのどのような部分が要注意なのかについて説明します。
そもそも共通テストのコンセプトは「センター試験が知識・技能を問う問題であったのに対し、共通テストは思考力を問う問題にする」というものです。では、今回の共通テストで思考力がどのように問われていたのでしょうか。
①問題文の文字数、資料・図表・グラフが増加しているということ
②分野横断型(ひとつの大問のなかで複数の単元について問う)問題が出題された
③初見資料(参考書・問題集には絶対にでてこない資料)や日常生活とのかかわりを問う問題が週題された
という点があげられます。そしてこれらが数学、理科などの理系科目も含めて(というよりむしろ理系科目の方が目立ちます)全科目にわたってみられるのが大きな特徴です。
つまり、テスト本番での対応力が点差につながるテストになっているという点が受験生を悩ませるポイントになっています。
(3)共通テストへの対策は?
それでは、これから高2生はどのような意識で受験対策をしていけばいいのかをあげてみます。
★「重要項目のまとめページの丸暗記」や「典型問題の反復学習」などのインプット学習だけでは点が取れない問題になったということがいえます。
★資料・図表等の読解や分野横断型の問題に対して出題の意図を的確にとらえスピーディに解いていくためには、アウトプットの練習を相当積む必要があるといえます。
したがって、高2生の方へのアドバイスとしては以下のとおりです。
★まずはインプット学習を全力でしっかりと進めて、これを8~9月までに仕上げられるようにしよう
★10月からは国公立大二次私大対策を進めつつ、共通テスト対策を行いましょう
★そして何より、上記2項目を実践するために、少しでも早く受験対策を開始しましょう
今日はこの辺りまでとします。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
追伸
友塾では3月から高3講座が開講します。
上記のアドバイスで触れましたとおり、
各科目とも9月(科目によっては8月)までに全範囲の学習を完了し
10月以降は二次私大対策と共通テスト対策を進めるカリキュラムを組んでいます。
また、「学習サポート」で一人ひとりに合わせた学習計画立案サポートをしています。
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